FUJIMI 1/700 城1 熊本城 富士美 500423

大阪・名古屋と共に天下の三大名城とうたわれる熊本城は、 築城の名手加藤清正が白らの居城として築いた城です。築城工事は慶長六年に着手、同十三年に完成しました。 慶長六年は関ヶ原役の翌年であり 、豊臣秀頼が大阪城にありながら天下の形勢は不安定な時でした。このため清正は熊本城をまったくの実戦向きに造り、数々の工夫を施しました。これは大阪に事ある場合は、秀頼を熊本城に迎え、徳川方と一戦交える党悟があったからだと云ゎれています。

この様に実戦向きに造られた城だけに華やかさはありませんが、城郭本来のたくましさをもっています。また熊本城を天下の名城にしている ものに石垣の優れた工法、特別な髙さ、そ して見事な美しさがあります。その特別な工法は俗に清正石垣と呼ばれ、髙い石垣は美しい曲線を画き、その

形は扇勾配といわれるものです。なお熊本城は全体にわたって板張りの構造が多く、一般に黒い城としての感じが強く、それだけに戦国武将のおもかげを偲ぶのにふさわしい感じのする城でもあります。